竹スタンド
この長い竹は山から伐採されて枝をはらって長いままトラックに乗せて運ばれて来ます。未だ機械化が進んでいない為、人力によって荷下ろし、 荷揚げを行います。
その竹を必要長さに裁断して使える箇所と使えない箇所を切り揃え ます。切って行く最中に割れや腐食がある為使えなかったり直径が満たな い場合もあるので全部が使える訳ではありません。
切った竹材はそのままでは表面に汚れが付着しているのでブラシで 水洗いします。この作業が1番手間がかかるので大変です。しかし、 洗ってないものと比較すると差は歴然ですので装飾に使う場合は必 ず洗って納めます。
洗い終えてwaxを塗り光沢と質感を出し初めて竹材となります。ここから様々な形や細工などされて竹本来の表情を表すことができ 、このまま十分綺麗です。
ただ竹を立てて使う竹スタンドを今回作りましたが、 しっかり竹が垂直にたつように切り口を直角に近づけ板と竹を固定 するので銅線を通す下穴をあける際に竹が分かれないように神経を 研ぎ澄ましました。このように至って単純な作業でありますが一手間加えるだけで美し い緑色と竹本来が持つ雰囲気がより一層美の空間を醸し出します。